むかしむかし、苦手な先輩が楽屋で後輩を集め気持ちよさそうに自分の手首の辺りにあるそれを見せながら語っていた、まだつけてるやつ見たことないとか、知り合いに関係者がいてそれで早くに手に入ったとか、値段がいくらだとか、後輩たちは「すごいですね」のカツアゲをひたすらされるしかない。 その先輩はいつでも最新のものを早く手に入れたことを自慢していた、携帯も新しいものが出るとすぐ手に入れて自慢してた、それが嬉しそうだったらまだ可愛らしく見れるのだが、少し疲れた感じで、驚く後輩に逆に「知らないの?」的な顔しながら驚いた感じでリアクションしたりしてる。 僕がその苦手な景色で1番鮮明に残ってるのがこの手首の時だ、知り合いの社長か何かのつてで手に入れたというそれをちらつかせてすごいを奪い続けていた、その手首にあったものは、世に出たばかりの
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